
人生の後半だからこそ“正しい学び”が必要だ
私は48年間、小さな出版社「壮神社」を営んできました。
読書と映画、音楽をこよなく愛し、紙の本という文化をずっと守ってきた人間です。
数年前、私は末期の前立腺癌と診断され
「覚悟してください」と医師から宣告されました。
それでも今日まで生きていることで
「人は病気では簡単に死なない。学び続けることで生き直せる」
そう思うようになりました。
一方で私は、情報商材を買って満足してしまう
“典型的なノウハウコレクター”でもありました。
残りの人生を「ただ生きる」のではなく、価値ある情報を見極め、正しく伝えたい。
という気持ちが強くなりました。
だからこそ今回、話題の
生成AI未来創造スクール FMA
について、真剣に分析します。
「詐欺なのか?」「副業として意味があるのか?」「何を目的としたビジネスなのか?」
出版者としての視点と、死を覚悟した経験を持つ一人の人間として
その本質に踏み込んでいきます。
FMAとはどんなスクールなのか?
FMAの公式説明を読むと、次のような特徴があります。
- ChatGPTの基礎〜実践を3回で学べる
- AI副業12種類を紹介
- モニター価格は980円と安価
- 本講座は約58,000円
- 上位コース(講師育成・スペシャリスト)も存在
- 「誰でもできる」「初心者歓迎」という表現が多い
一見すると「AI副業の総合入口」としてよく出来ています。
しかし、出版者として情報の“見せ方”を知る私には
気になる点も見えてきました。
FMAの何が魅力で、何が危ういのか?
FMAの魅力は確かに存在します。
● 魅力的だと感じる点
- 980円でAI講座を試せる
- ChatGPTを体系的に学べる
- 副業モデルがまとめて紹介される
- “知らない世界を開く”入口としては十分
しかし同時に、私はこう考えました。
● 出版者として“危うさ”を感じた点
- 入口だけ極端に安い商品は、アップセル前提の可能性が高い
- 副業を“誰でもできる”と言いすぎている
- 上位コースの存在は“収益構造”を考えざるを得ない
- 副業の再現性についての説明が弱い
- AI市場は競争が激しく“学ぶだけ”では成果が出ない
ここから、FMAのビジネス構造を深掘りしていきます。
FMAのビジネス構造「なぜ980円なのか?」💰

出版業界もそうですが、ビジネスの“導線”を見ると、本質が見えます。
● ① モニター価格980円は「入口の設計」
安価に見せて参加者の母数を増やす。
そこから本講座(約6万円)へ誘導する構造が読み取れます。
● ② 上位講座の存在は“教育ビジネスの循環”
講師育成・スペシャリストコースがあることで
FMA内で“学ぶ側→教える側”への流れを作っている。
● ③ 副業モデル12選の提示は「多く見せる戦略」
しかし実際には
文章生成・画像生成・代行サービスなど
再現性には大きな個人差があります。
出版で言えば「本を買っただけで作家になれるわけではない」というのと同じです。
FMAは詐欺なのか?
私の結論:詐欺ではない。
ただし“期待の仕方”に注意が必要だと思います。
ここまで分析したうえで、私の結論ははっきりしています。
● FMAは詐欺とは言えない
- ChatGPTの基礎を学ぶ教材として一定の価値がある
- AI入門としては悪くない構成
- 初心者が接点を持つ場としては役に立つ
しかし──。
● 「稼げるスクール」とは言いがたい
- 再現性の保証は薄い
- 副業は学習より“継続・作業・営業”が必要
- AI副業は市場が飽和しつつある
- 受講者の実績公開が少ない
つまり
“学びの場”としては良いが、
“稼ぎの場”として期待するのは危険。
これが私からの率直な答えです。
私がFMAを選ぶなら何を見るか?
私は、余命を覚悟した経験を持つ身として
時間を無駄にしない判断軸を持っています。
● ① 行動支援があるか?
学んで終わりでは意味がない。
行動タスクや添削、フィードバックがあるか。
● ② 継続の仕組みがあるか?
副業は“継続”が本質。
質問サポートやコミュニティが重要。
● ③ 収益モデルが現実的か?
「AIで稼ぐ」は甘い言葉だが、実際は険しい。
具体的な再現性や実績が示されているかが鍵。
これらが揃っているなら「学ぶ価値」がある。
揃っていないなら、私は迷わず別の選択をします。
「生きる勇気」と「正しい学び」をあなたへ

私は死を宣告された経験を経て
学び続けることが“生きる力”になると深く感じています。
AIも副業も、人生を変える力を持ちます。
しかし同時に、人を惑わせる力もあります。
だからこそ私は“正しい学び方を選ぶ勇気”
をあなたに持ってほしいと願っています。
FMAは入口としての価値はある。
しかし
「これだけで稼げる」「人生がすぐ変わる」
という期待を抱くのは危険です。
残りの人生を、より豊かに、より意味あるものにするために──
あなた自身の判断で、あなた自身の足で進んでください。
もし、あなたが迷ったなら
出版者として、そして一度死を覚悟した私として
あなたの判断を支える言葉をこれからも届けていきます。